映画:鈴木先生(2013年1月12日公開)

雨女パワー炸裂の大雨の中

来年公開予定の映画

「鈴木先生」の試写会へ伺いました!

 

この映画「鈴木先生

テレビ東京で放映されたドラマであり

原作は武富建治先生の漫画でもあります。

(武富建治先生のtwitter→コチラ

(ドラマ鈴木先生はコチラ(有料)でみれます)

 

学園ドラマという舞台ではありますが

内容は私の視点で 一言でいうならば

「光と影」

「教室」を一つの「社会」として拝見すると

様々なことに投影でき

より深く 感じ取れることでしょう。

 

☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…

15歳。

「ヒソヒソ話しのできる距離」

その距離で そばにいれるのは

ごく親しい関係性だけに移行され

照れとか 恥ずかしいとか

どう思われるか?に 過剰反応し

本当の 素直な 心の言葉に

マスクを し始める頃。

 

秋に 席替えをして

私は ある男子生徒の後ろの席になった。

大きなカラダの彼でしたが なぜか 

なぜでもなく(笑) 一番前の席。

彼は 見かけ大人びて目立つ存在。

 

ところが

「ヒソヒソ話しのできる距離」

この距離を まるで5歳の少年が 

お母さんに膝まくらを求め甘えるように

自然に近づき 触れること

これを多くの女子友達にできる人 だった。

思春期の女子が 疑問や抵抗を感じることなく

受け入れられる 異性なのに同性のような。

 

ある日のクラス風景のヒトコマ。

 

「これから学級委員長を決めます」

 

当時の定例では

学級委員長は男一人、副は男女1人づつ。

 

なかなか 誰の手も挙がらない中

ふいに彼は 後ろを向いて言った。

彼「ねぇねぇ学級委員長やんなよ。」

私「え?私はやんなくていいよー。」

彼「俺がやります!っていうのも 

いいんだけどさ

俺は中学卒業したら高校行かないで働くし

よくわかんないけどさ

学級委員長やってると受験の内申書とかに 

いいんじゃないの?」

私「そんなの別にいいよー。」

 

彼は 続けて言う

「俺さ、カホちゃんの言うことなら何でもきく。

周りの奴らが おしゃべりして うるさい時は黙らせる。

だから カホちゃんが 学級委員長をやってくれ。

それにさ  まみ先生(担任)にとっても

その方がいいんだよ。まみ先生は 新米の先生だしさ

いろいろ他の先生との関係とか立場とかもあるじゃん。」

 

私は ビックリした。

「彼は学級委員長をしたいのだ」というのも

15の私でも十分わかっていた。

けど、それ以上に先生の立場とか社会とか

諸々を考えて 私の背中を押したのである。

 

私は 決めた。

私を信じてくれる人がいるならば

その人のためにも 私のできることをしようと。

 

すかさず

「私、立候補します」と 手を挙げ

すると、同時に 他の人も手を挙げ

結果、学年全体でも唯一女性は私一人の

学級委員長をすることになったのである。

 

彼は「勉強は全然わからない」と言っていたが

ゆっくりだけど とても丁寧で 美しい字を書く。 

 

私は 彼の良いところを 知ってもらうために

目立つ掲示物は 極力彼にお願いして書いてもらい 

また マジメで大人しくしている人の得意なところを

みつけて「分担第一」で まさに「おかげさま」で 

学級委員長 という役割を 

卒業と共に 終わらせることができたのです。 

 

時は経て 27歳。

タロットの「タ」の字も知らない頃

私は会社員をしながら大学生をし

臨床心理士を目指して様々な「知識」を学んでいた。 

 

その途中、知識が増えるにつれ

「現実はどうなのか?」という思いと

「今の自分にできること」で

「誰かのサポートができれば」と

熱い思いが湧いてきて 早速 行動。

地元の中学校 校長先生にお願いをして 

異例にも 生徒さんご両親同意の元

不登校生たちと関わる貴重な日々を

送らせていただくことになったのである。

 

当時は 土曜日も学校があったので

会社の休みを利用して学校の畳部屋で

「学校には来れるけど教室には入れない生徒」

とも 関わる機会をいただけた。

 

この「畳部屋」にくる生徒さんは 皆 

友達はいるし イジメられてる訳ではない。

 

ある時 女子生徒が 私に打ち明けた言葉。

「私 本当に勉強が途中から全然わからなくなって 

わからないから ついしゃべっちゃうんですよ。

でもみんな受験だし、先生にも迷惑だし。

だから私みたいのは、教室にいない方がいいなと思って。」

畳部屋にくることは 彼女なりの解決方法だった。

 

畳部屋のヒトコマ。

数人いた生徒たちとこんなことをした。

 

<正解を言ったら 始めからやり直しゲーム>

 

ルールは簡単。

まず1〜100まで順番に一人づつ言っていく。

「その時に、そうね、

ラッキーナンバーと 言われてる7にしよっか」

ということで、そのときは

7の倍数と、7のつく数字を言ったらダメ!

もし 言ってしまったら また1からやり直し。

そして 間違えた人を絶対に責めないこと。

という ルール。

更に私は 一つエッセンスを加えた。

 

「手と手をつないで輪になる。」

 

1、2、3、4、5、6 黙る 8、9…

12、13、14 やり直し!

 

手から緊張も伝わってくる。

ガンバレ!とも伝わってくる。

大丈夫!とも伝わる。

 

何度 やり直したことだろう。

 

55、黙る、57! あああ

 

・・・100!!

 

笑みがこぼれた。

そして口々に言う。

 

「もー俺、絶対「7の段」忘れないよ

数学苦手だけど、答えを言ったら

みんなの迷惑になると思ったら

逆にかけ算の答えを覚えたよ。」

 

「急がなくていいんだと思った〜。

ゆっくりでも 最後までしっかりって

途中から自分にいいきかせたよ。」

 

「どうしようって 手に汗かいたけど 

何度もやってくうちに何だかわかってきたよね」

 

正しいと言われ続けている方法だけじゃない

本当は 一人でできることも

一人じゃできなくなることも

手と手をつないで 輪になれば 

つながっていく先がある

 

あれから10年以上 時は経った。 

「畳部屋」の生徒さんから届く

生まれた子供とツーショット写真。

嬉しい限りです。

 

☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…

今回の映画「鈴木先生」の試写会では

原作者、映画監督、出演者の方々が登壇され

舞台挨拶がありました。

壇上から降りられた際、私は一礼して

「応援してます!」と声をかけたところ

優しくしっかりと握手をしていただけました!!

手から伝わってきた 目に見えない 

耳に聞こえない 言葉たちから

 

手と手をつないで伝わる優しさ

 

その優しい手から

先に書きましたエピソードを

大切なハートの原点を

思い出させてくれました。

 

快く本当にありがとうございました!!!

 

只今、スペイン旅行記の途中ですが

このスペインの旅には深い意味があり

また「スーパーパワースポット」に

お参りしたおかげで 帰国後から

こうしてラッキーなこと連続なんですよ〜♪

 

これからも

セッションやパワーストーンを通じて

パワーエネルギーを皆様にお届けします。

 

感謝の気持ちと愛をこめて。

 

 

【カホコトバ】 

「あなた」があってこそ 「わたし」がある

 

 

 

 

映画「鈴木先生」試写会にて

(ポスターにサインが書いてありま〜す)

 

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