猫に学ぶ -1時限目-
3月の昼下がり
家の前で1匹の猫が
ひなたぼっこしてた。
猫は その日その時の
快適な場所を知っている。
寒い日には
陽の当たる暖かな場所を。
暑い日には
風の通る涼しげな場所を。
私たちに
「状況に応じてより良い場所を探して
動いてみることも幸せなことよ」
そんな風に教えてくれる。
より良い場所を知るためには
実際に感じることが大切。
「いいね!」情報を得たなら
まずそれを体験して
自分の経験からより良い
時間と場所と関係性を得る。
つまり
「体験」から「智恵」を得るのである。
簡単のようだが「まず体験」を
しなけりゃ 何も始まらない。
自分に言い訳を探している
そういって動かないでいるならば
まして 現状に不満があるならば
まずは 他を知るために動くこと
そして 体験した事で得た知識を
人生に 活かす(生かす)こと。
かといって
猫たちが「ムリや我慢をしていない」
とは言わない。
ひなたぼっこベスポジは常に争奪戦。
うちには 猫が2匹いる。
写真の猫は うちの猫ではない。
だから
家の前にドーンと座っているものなら
「ちょっとー!
勝手に私の家にきてくつろがないでよ!」
と、いわんばかりに
この猫に睨みをきかせ
時に「ニャー!」と発言し
追い払っている模様。
それから時は流れ 桜が咲き
4月になって事件が起きた。
外から助けを呼ぶ声が聴こえる。
「たいへーん!ちょっと来てー!」
ウチの母が慌てて2階に駆け上がってきた。
「今、物をどかしたら
猫が3匹丸まってるの〜!」
なんと!うちの物置小屋で
子猫が3匹丸まって
重なっているではないか!
親猫がいないかと思いきや
物置小屋の奥からチラリと
耳とまんまるの目だけ見えてる
あ! ひなたぼっこ猫だ!
と、いうことで
まるでイエスキリスト様が
馬小屋で生まれたかの様に
寒さや冷たい風をしのいで
物置小屋で生まれた子猫たち
すぐさま段ボールに移したものの
ちょっと目を離している隙に
お母さん猫は3匹のネコちゃんを
物置の奥に避難させていた。母強し。
空っぽになった段ボール箱。
なのに かすかに聴こえる
「ミャー」
あ?れ?
段ボールを持ち上げると
小さくうずくまり
まだ毛も濡れたままの猫?
と、目を疑うくらい小さい
そして 動かない。
思わず手ですくいあげると
胎盤もついたまま
氷のように冷たくなっている
舌を出したまま。
そっと手のひらで包み祈ると
「ミャー。」
!!!!!!!
「助けなきゃ!』
とっさにそう思って
考える思考などなく
慌ててそのまま
動物病院へ私は走った。
ーつづくー(←クリックで2時限目にジャンプ)