猫に学ぶ -2時限目-
前回「猫に学ぶ-1限目-」はコチラ
いつも飼い猫でお世話になっている
マイスター動物病院さん
たいていは待合室がいっぱい。
お腹から出てきたままなのか
ずぶ濡れの体が冷えきって
タオルにくるんでいても
冷たいままのネコちゃん。
母が三日前の夜に
子猫のなき声をきいたといい
他のネコちゃんの様子からも
生まれたのは3日前くらいかも。
病院につき とっさに「子猫ちゃんが」
としか言うことができなかったけど
奇跡的に順番を待っている人もいなく
そこにいた先生方数人が揃って
診察台で手早くへそのおを処置。
一生懸命助けようと。
私と妹は なす術はなく
入り口からそっと見守るだけ。
生き延びますように。
ブオー
ドライヤー2台で
乾かす?あたためる?
ちょっと意外な光景だったけど
先生たちがあたためてくれ
ニャー と鳴いた。
「生きたいよう」
そんな風に小さな命が
一生懸命死と戦ったのです。
この世には偶然はありません。
私が家にいたのも稀で
物置小屋を放ったらかしにしていたら
3匹はお母さんネコの元で育ち
この1匹は息を引き取っていたでしょう。
でも「もしも」「〜してたら」は
人生において猫生においてもないものです。
病院にいっている間
姪のみーちゃん(8歳)はお家を作りました。
みーちゃんが箱に書いた
「生まれてくれてありがとう」
わたしたちはどんな人でも
お母さんから生まれます。
そして きっと同じように
「生まれてくれてありがとう」
その言葉をどこかで誰かが
そう思って言ってくれたはず。
人生は 時に
出口の見えない暗いトンネルを
歩んでいるかのような時期もある
私たちは生まれる時に同時に
「死」の体験をするという。
胎内に もはやいられなくなった時
この胎内から出たら死んじゃうかも
そんな恐怖の未知なる道を
暗闇のトンネルを
自力で通って この世に辿り着く。
そして 生まれてきて
「よかったね」って
笑顔で声をかけてくれるもの。
だからこそ 今ある命を大切に。
生まれた時に
既に恐怖を乗り越えてきてて
ここに今いる自分に自信をもって
今日も 一歩ずつ生きていきましょう
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NEW FACE 「ハルくん」
2012.4.9(発見から5日目)