母の日に – Maman・Louise Bourgeois –
「六本木ヒルズの蜘蛛で待ち合わせね」
それで通じ合える
待ち合わせの目印になるくらい
おっきな蜘蛛のオブジェ
作者は
Louise Bourjeois (ルイーズ・ブルジョア)
彼女は
「なぜ彫刻家になったか?」
この質問に
「生き延びるためにはそれしかなかった」
そう答えている。
1911年 パリに生まれ
1914年 3歳
第一世界大戦が勃発し、父は従軍。
1919年 8歳
第一次世界大戦が集結。
そして、父の愛人が
10年間住み込み
彼女含む兄弟の家庭教師になる。
その時代、その家庭環境
10代の繊細な心に感情に
想像以上の抑圧が
あったことでしょう。
彼女にとって
蜘蛛は嫌いな蚊を
食べてくれる存在でもあり
そのように蜘蛛は
何時間も忍耐強く待つ生物
このオブジェの作品名
ママンは、まさに「母」。
人知れず 耐えて 待って
たとえ
すぐそこにいなくても
もう逢えなくても
今関係に問題があったとしても
少なくとも生まれることを
「母」が守ってくれたから
今、こうしてこの世にいれる
すべてのお母さんにありがとう。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
虫さんたちのこと。
昔、農業見学に行った時に
虫の役割を学ぶ機会があった。
それから大切な存在として
害虫以外 基本的には
部屋に侵入してきても
殺さないで逃すようにしている
特に 蜘蛛はそのままで
自然にいてもらったりして 。
命あるもの
命を守るもの
命を守られているもの
どんな立場であれ
お互いの存在を尊重しよう。
命を与えてくれた母に
ありがとう を 心から。
Tarot Therapist 南咲佳歩☆
「蜘蛛」の下で待ち合わせしたら
「待つこと」も苦じゃないの、かもね(笑)
<photo>
六本木ヒルズ
Roopongi Hills
2017