名も知らぬ青年たちへ
2013.8.15
一日中 とても歩いた真夏の夜
体はへとへとで
桜木町駅止まりの電車を降り
終電を待つホーム
ホームの真ん中には
意識はなさそうな
酔っぱらいの男性
推定年齢45歳
柱につかまっていないと
立っていることさえ出来ない模様
疲れきった体だった私は
ぼーっと桜木町の観覧車を眺めながら
電車がくるのを待っていた
そのとき ふと 後ろから気配を感じて
ふいに 右に一歩づれた瞬間
猛ダッシュで私の左を過ぎる影!
そう、酔っぱらいは真っすぐに
ホームへと そのままダイブ!!
ぎゃあああーーーー!!!
とっさの瞬間
私は自分の思考外の声を出した
キャー とか
カワイイ声は出ないものです(´д`; )
酔っぱらいは 線路に垂直に横たわり
(;゚Д゚)y 生きているのか??
「緊急非常ベル鳴らさないと!」と
頭では回転するも体がとまったまま
次のその瞬間 ホームの両サイドから
今度は 猛ダッシュで 青年が二人
持っていた鞄をバッとホームに置き
サッと 線路に降りて二人で抱えて
酔っぱらいをホームへ引き上げたのです
私は 鞄を持って
「大丈夫ですか?ありがとうございました」
と、声をかけました。
話しているや 否や
アナウンスと同時に電車は
桜木町のホームに入ってきて
危機一発!!の出来事だった
酔っぱらいはどうなったか?
というと
そのあと礼も言わずして
そのまま到着した電車に乗車
何を望んでホームへ
猛ダッシュしたか?は
もはやわかりませんが
あやうく一人の行為で
青年二人の命が危なかった
私はとっさに体が硬直して
動けなかったことを悔やむ一方で
流星の如く 猛ダッシュで現れ
サッと 迷いなく 救助した青年に
ジーンと感動しました。
二人の青年は まるで
あの「ファイトー!一発!」のような
たくましさと勇気ある行動
そして素早い連携プレー
ほんの僅かな時間で
連携よく救出したのは
訓練したのかな?と思わせる程
みためは20代後半の
人の良さそうな体格は
さほど大きくない二人の青年
もしかしたらあくまでも推測ですが
かわした言葉から韓国の方かも??
韓国には徴兵制があり
救護するために鍛えられた瞬時の判断
行動反応があるのかも??(推測)
私たち日本人は
兵というカタチではなくとも
日本の国に起きうる災害震災
日常の「救護の訓練」を
体に教え込む機会
特にペアや集団で助ける訓練を
意図的に定期的に行うことも
ちょっと強い言い方をするなら
「義務」として必要なのかな?
と、そう感じた瞬間でした。
疲れてフラフラだった私も
とっさに<殺気センサー>が
作動していなかったら
そのまま酔っぱらいにホームへ
突き落とされていたのは避けられなく
我ながら守られてる自分の何かにも
「ありがとう」と感謝した。
けが人も死亡者もなかったから
事件になってない出来事ですが
事件にならないからこそ
名も知らない二人の青年の
勇気ある行動とあたたかな心に
尊敬の念をこめてここに記します。
南咲佳歩☆
【P.Sつぶやき】
やっぱりホームの安全バーは必要
否 酒の飲み過ぎに注意じゃ!!!
<PHOTO>
横浜みなとみらい
YOKOHAMA/JAPAN
2013